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拳闘美姫

 俺の振るった拳は空を切った。打ち出し、伸びゆく拳の勢いは間違いなく相
手を射抜く。そんな確信を持った一撃だった。
 だが、対戦相手は俺の拳が進むのと等分の距離を遠ざかる。そして、俺の拳
が身体が伸びきる。俺はその直後にやってくる衝撃に備えた。続いて俺の視界
がぶれ、左の頬から肉を打つ革の音が鳴り響く。
 ヒールがマットを踏む高い靴音と僅かな衣擦れが俺の耳に届く。俺は今一度、
対戦相手を視界に捉えた。

 腰辺りまで伸びた流れるようなブロンド、その上には赤い宝石を中央部にあ
しらったティアラが鎮座している。
 視線を下ろしていくと澄んだ瞳が俺を捉えていた。更に視線を下ろしていく
と胸元が大胆に広がった純白のドレスがカクテルライトを反射し俺の網膜を刺
激する。
 対戦相手はなんと何処ぞの姫様だった。リングに上がり彼女の姿を目にした
途端、俺はそんな習慣がないのに思わず頭を垂れ、跪いてしまいそうになった。
 姫君はそんな俺を制すると、リングでは君の流儀で挨拶する様にと制してく
る。
 俺はその言葉に応えグローブを差し出した。姫君はその様子に期待通りだと
言わんばかりの笑みを浮かべてからドレスと同じ色で誂えたグローブを合わせ
てくる。

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